西明寺(さいみょうじ)は、愛知県豊川市八幡町寺前にある、曹洞宗の寺院。

歴史

平安時代、三河守大江定基が愛妾力寿姫の死を悲しみ、庵を営み六光寺と名づけ、冥福を祈ったのが始まりとされる。付近には六光寺の地名が今も残る。当初は天台宗寺院だったようである。

鎌倉時代に入り、北条時頼が出家して最明寺入道と名乗り、この地を訪れた際に、最明寺と改称、禅宗寺院となった。

戦国時代の永禄5年(1562年)、徳川家康が八幡砦における今川氏との戦いの際、当寺に立寄り、空腹をしのいだ恩雇を深く感じ、本尊阿弥陀如来の西方浄土に因んで最の一字を西と改め、西明寺となった。

昭和5年(1930年)には、ベルツ博士の供養塔が花夫人によって建立された。これは博士が生前厚く仏法を信仰し、また当寺が花夫人の先祖の菩提寺であったことによる。

文化財

以下の4つが豊川市指定文化財に指定されている。

  • 木造阿弥陀如来坐像(昭和47年11月30日指定)
  • 西明寺文書(一括)(昭和61年3月15日指定)
  • 芭蕉句碑(昭和51年10月30日指定)
  • 西明寺のモッコク(昭和52年4月20日指定)

アクセス

  • 名鉄名古屋本線・豊川線 国府駅東口下車、徒歩で約10分。

脚注

参考文献

  • 新編豊川市史編集委員会 編、『新編豊川市史』第2巻(通史編)、「西明寺」、豊川市、p780-785、2011年
  • 豊川市教育委員会 編、『豊川の歴史散歩』、「西明寺」、豊川市教育委員会、P206-207、2013年

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 豊川市 西明寺 - 豊川市観光協会

豊川・西明寺

由緒沿革 ~西明寺~

西明寺 豊川市/愛知県 Omairi(おまいり)

豊川 西明寺 ~寺院沿革

西明寺 御朱印 芳賀郡益子町/栃木県 Omairi(おまいり)