2016年日本グランプリ(2016 Japanese Grand Prix)は、2016年のF1世界選手権第17戦として、2016年10月9日に鈴鹿サーキットで開催された。
レース前
- この年はエミレーツ航空が冠スポンサーとなる。正式名称は「Emirates Japanese Grand Prix」。
- ピレリはハード、ミディアム、ソフトのコンパウンドを持ち込んだ。
予選
2016年10月8日(土曜日)
経過
ニコ・ロズベルグが鈴鹿では3年連続のポールポジションを獲得した。フロントローはメルセデスが占め、フェラーリ(ただし2台ともペナルティのためグリッド降格)、レッドブル(フェラーリ2台のペナルティにより2台ともセカンドローを獲得)が続いた。ハースが初めて2台ともQ3に進出した一方、マクラーレンはホンダのホームグランプリだったが振るわず、ジェンソン・バトンがQ1で、フェルナンド・アロンソがQ2で敗退した。
結果
- 追記
- ^1 - ライコネンは決勝前に6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格
- ^2 - ベッテルは前戦マレーシアGPのスタート直後にロズベルグと接触したため3グリッド降格。その後、ライコネンのペナルティにより6番グリッドとなる
- ^3 - バトンは決勝前に6基目のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エナジーストア(バッテリー)、コントロールエレクトロニクスを交換したため35グリッド降格
- ^4 - ウェーレインは6戦以内にギアボックスを交換したため5グリッド降格となったが、最後尾グリッドだったためこのペナルティによる変動はなし。その後、バトンのペナルティにより21番グリッドとなる
決勝
2016年10月9日(日曜日)
- 天候:曇
- 路面状況:ドライ
経過2番手スタートのルイス・ハミルトンがスタートミスを犯し8位まで順位を落としたことで、ニコ・ロズベルグは楽にレースを支配できることになった。出遅れたハミルトンは徐々に順位を上げ、33周目に2度目のタイヤ交換を行いセバスチャン・ベッテルをアンダーカットして3位まで浮上、ソフトタイヤで猛追するベッテルを抑えきった。レース終盤には2位マックス・フェルスタッペンに迫ったが、52周目の最終シケインでフェルスタッペンのブロックによりエスケープロードに逃げコースに復帰。その後オーバーテイクのチャンスは訪れず3位のままレースを終えた。ロズベルグは危なげなくトップを守りきり鈴鹿で初勝利、ハミルトンとの差を33ポイントに広げた。ロズベルグの勝利により、メルセデスは3年連続のコンストラクターズチャンピオンが決定した。2009年に鈴鹿での日本GP開催が再開されて以降、表彰台を獲得し続けていたベッテルは4位に終わった。フェルスタッペンはドライバーズランキングでベッテルを抜き5位に浮上。マクラーレン・ホンダは決勝でも振るわずフェルナンド・アロンソが16位、ジェンソン・バトンは18位に終わった。なお、出走した22台が全車完走を果たし、2016年中国GP以来今シーズン2回目、鈴鹿では2年連続(前年は1台完走扱いを含む20台)の全車完走となった。なお優勝したロズベルグはこれがF1での最後の勝利となった。
なお、2016年度の観客動員数は145000人で過去最少記録を更新した。「8万人でチェッカーフラッグを振りましょう」という司会の音頭にもかかわらず、実際の本選の入場者数は72000人と80000人を下回った。国際映像においてもチェッカーフラッグ付近はもちろんのこと、スタンド席ですら空席が目立った。
結果
- ファステストラップ
- セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:35.118(36周目)
- ラップリーダー
- ニコ・ロズベルグ(Lap 1-29, 35-53)
- セバスチャン・ベッテル(Lap 30-34)
第17戦終了時点でのランキング
- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注
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