六郷駅(ろくごうえき)は、かつて北海道(後志支庁)虻田郡倶知安町北4条東8丁目に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)胆振線の駅(廃駅)である。電報略号はロク。事務管理コードは▲131915。
歴史
- 1919年(大正8年)11月15日 - 国有鉄道京極軽便線倶知安駅 - 京極駅間開通に伴い、開業。一般駅。
- 1922年(大正11年)9月2日 - 路線名を京極線に改称し、それに伴い同線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)7月1日 - 胆振縦貫鉄道が戦時買収により国有化され、路線名を胆振線に改称。同時に京極線を胆振線に編入し、それに伴い同線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 貨物・荷物の取り扱いを廃止。同時に無人化(簡易委託化)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 胆振線の全線廃止に伴い、廃駅となる。
駅名の由来
当地が「倶知安町6号線(西6号線)」にあることからそれをもじって名付けた。
駅構造
廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南西側(倶知安方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった1線は交換設備運用廃止後に線路、ホーム共に撤去されていた。
無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の南西側に位置し、ホーム中央部分に接していた。無人化後は正面の事務室部分の窓は板材が打ち付けられ、閉鎖されていた。
利用状況
- 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は10人。
駅周辺
- 国道276号(尻別国道)
- 倶知安町立東陵中学校
- 倶知安町立東小学校
- 文化福祉センター - 敷地内に9600形蒸気機関車79615号機が静態保存・展示されている。胆振線を走行した「2つ目キューロク」で、「2つ目羊蹄」と記載されたイラスト入りのヘッドマークが装着されている。
- 倶知安峠 - 駅から西に約5km。
- 尻別川
- 羊蹄山(蝦夷富士) - 駅の南。
駅跡
2001年(平成13年)時点では記念公園として整備され、第3種車止め付きのレールとホーム、駅名標が設置され、ホームに横付けする形で国鉄の旧型客車であるオハ46形オハ46 501とヨ6000形7900番台車掌車ヨ7913の2両が静態保存・展示されている。また9600形蒸気機関車9669の動輪も記念碑として展示されている。踏切警報機付きの踏切も再現されている。車輌はパークゴルフの休憩場に利用され、乗車可能である。駅舎は残っておらず、ホームは模擬である。2010年(平成22年)時点、2011年(平成23年)時点でも同様であった。胆振線沿線で唯一の記念施設である。尚、本当の駅の位置は公園の西側であり、ホームが雑草に埋もれているものの現存している。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 胆振線
- 参郷駅 - 六郷駅 - 倶知安駅
脚注
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 特定地方交通線



