株式会社ほんまは、北海道恵庭市に事業本部を置く製菓メーカーである。販売店は、「月寒あんぱん本舗」、「寒月(かんげつ)」。
概要
札幌の月寒地区の郷土菓子「月寒あんぱん」のメーカーとしても知られる。発売当時はツキサップあんぱんと呼ばれたが、現在はつきさむあんぱんと称される。
歴史
豊平村(のちの豊平町)で陸軍に菓子納入業を営んでいた大沼甚三郎は、東京銀座で木村屋總本店が開発したあんパンを噂で知り、現物を確認せずにあんパンを独自開発・製造し、月餅の生地に似たあんパンが出来た。そのあんパンの製法を指南された一人、本間与三郎(創業者)が月寒村にて「月寒あんぱん」の製造販売を開始した。
月寒の名物となった「月寒あんぱん」は一時は10軒ほどの製造者があったが、太平洋戦争の物資不足でいずれも休業し「月寒あんぱん」の製造も一時途絶えた。終戦後製造を再開したのは「ほんま」が唯一であった。
沿革
- 1906年:本間与三郎が創業。「月寒あんぱん」の製造販売を開始。菓子の他、食品・日用雑貨も扱う「大原屋本間商店」を設立。
- 1946年:営業を再開。唯一の「月寒あんぱん」製造メーカーとして営業。
- 1952年3月:「株式会社本間商店」に改組。
- 1964年7月:札幌工場を移設(札幌市豊平区月寒東2条3丁目2-1)。
- 1965年9月:豊平区月寒中央通6丁目に「ショッピングセンターだいいち」を開店、運営(のちに閉店。現:マンション)。
- 1972年2月:富良野市弥生町に富良野工場を創設。
- 1973年5月:商号を「株式会社ほんま」に変更。
- 2006年:創業100周年を迎え、復刻版「100年前月寒あんぱん」を製造販売(本店のみ販売)。
- 2009年3月:マルヤマクラスにて和菓子専門店「寒月」をオープン。
- 5月6日:山根あゆみ(HBCラジオパーソナリティ)がプロデュースした玉ドーナツ「じゃが娘。」の製造販売が開始。
- 12月18日:ダイエー麻生店に新店舗をオープン。
- 2010年5月:スティックタイプの「月寒あんぱん」を製造販売が開始。北洋大通センターにて「月寒あんぱん本舗ほんま大通店」をオープン。
- 2013年11月:恵庭市戸磯に恵庭工場新築移転
- 2015年10月:月寒総本店リニューアルオープン
- 2020年、北洋大通センター内の「月寒あんぱん本舗ほんま大通店」を閉店。
受賞
- 1984年:「月寒あんぱん」が北海道一村一品となる。
- 2000年2月:「北の生ショコラもち」が第7回北海道加工食品フェア最優秀賞「北海道知事賞」を受賞。
- 2003年2月:「月寒まんじゅう」が第10回北海道加工食品フェア優秀賞を受賞。
主力製品
詳細は公式サイト参照
- 月寒あんぱんシリーズ
- 月寒ドーナツ(玉ドーナツ)シリーズ
- 砂糖を塗した こしあん入りの玉ドーナツ。店舗販売品は製品ラベルが金色。スーパーの販売品は白いラベル。
- 山根あゆみ(HBCラジオパーソナリティ)がプロデュースしたジャガイモあんを使用した玉ドーナツ「じゃが娘。」は通常の製品よりやや大きい。
- みそぱん
- 北の生ショコラもち
- 生チョコを餅で包み、ココアパウダーを塗した洋菓子。
- 月寒まんじゅう
- クルミ入りこしあんの饅頭。
直営店舗以外に道内のスーパー等でも商品の取り扱いがある。
事業所
- 恵庭事務所・工場
- 北海道恵庭市戸磯368番4
- 月寒総本店
- 北海道札幌市豊平区月寒中央通8-1-10 月寒中央ビル1F
脚注
関連項目
- アンパン道路
外部リンク
- 札幌名物 月寒あんぱん本舗 株式会社ほんま



